本日、九州南部も梅雨入りしました。
ジメジメするこの時期に忍び寄るのが、カビ。
カビは放置していると、危険なこともあるんです。
そこできょうは、カビ取りの達人がすすめるカビ対策を紹介しました。
カビの基礎知識
鹿児島大学農学部で菌類を専門に研究している、
【カビが増える3要素】
・20℃から30℃くらいの温度
・80%以上の湿度
・食べカスや汚れなどの栄養
(畑准教授)
この3つが揃うと、カビにとっては天国のような環境で、成長が急激に早くなります。
まさに今の時期ですね。
【カビによる危険】
カビの胞子を吸い込むと、ぜんそくなどのアレルギーを引き起こす危険性が考えられるそうです。
また、カビが生えてしまった食べ物を食べて、食中毒を起こす危険も高まります。
一般的な家庭に生えるくらいのカビならば問題はないものの、まれに命にかかわるほどの症状を引き起こすカビもいるので、やはり気を付けるべきだそうです。
プロ直伝のカビ対策
今回訪ねた部屋は、30代男性ディレクターの自宅。
部屋にはモノがあふれ、掃除は月に1回掃除機をかけるくらい、ということです。
この部屋の救世主は、ハウスクリーニング業者・ダスキンアイワサービスマスターの
今までカビに悩むお宅を100軒以上救ってきた、まさにカビ取りの達人です。
(渡部さん)
一見キレイでも、見えないところにカビは潜んでいます。
カビ対策の鉄則★基本は換気
(渡部さん)
掃除の基本は換気から始まります。
湿気が溜まるところにカビは生えます。
カビを防ぐには、窓を開けて、空気の通り道を作りましょう。
(渡部さん)
雨が吹き込んでくるという場合は、窓を少しだけ開けて、換気扇を使うというのも効果的です。
換気をして、空気を動かすことがカビ対策の第一歩です。
どうする?エアコン
(渡部さん)
カビが生えたエアコンは、アレルギーの原因となるカビの胞子を部屋中にまき散らしてしまいます。
【フィルターの洗い方】
まずは乾いた状態で、歯ブラシなどを使って汚れを落としていきます。
いきなり濡らすと、ホコリが目に詰まってしまうそうです。
ホコリを落としたら、市販のカビ取り剤を使って洗っていきます。
この時は必ず手袋をして、換気をしながら作業してください。
軽い汚れであれば、食器用洗剤でもOKです。
しっかりと洗剤を洗い流して、乾かしたら完了です。
【フィルターの奥は、プロに任せる】
(渡部さん)
奥のところは、掃除に専門的な知識が必要となるので、私たちプロに依頼していただくほうがいいですね。
自己流では壊してしまうこともあるんです。
【エアコンのカビ対策】
(渡部さん)
あります!
送風機能を使いましょう!
(渡部さん)
冷房を使った直後のエアコンの中は、結露でびしょびしょなんです。
これがカビの原因になるんですね。
冷房の後は30分の送風でしっかり乾燥。これで、カビも怖くありません。
どうする?浴室
(渡部さん)
浴室はどうしても湿気が溜まるので、家の中で一番カビが出やすいんですよね。
【まず汚れを落とす】
(渡部さん)
洗剤を付ける前に、スポンジや布巾でこすって汚れを落としましょう。
こうすることで、頑固なカビにも洗剤が効きやすくなります。
【カビ取り剤+キッチンペーパー】
市販のカビ取り剤を吹きかけていきます。
と、ここでプロの技が。
渡部さんは、キッチンペーパーを洗剤の上から貼り付けていきます。
洗剤は、吹き付けただけでは泡が垂れてしまうんです。
そこで、キッチンペーパーでカビに洗剤を密着させます。
(渡部さん)
効果がUPします。
キッチンペーパーで、こすらずにピカピカです。
【浴室のカビ対策】
(渡部さん)
お風呂上りは水を拭く!
いらなくなったバスタオルなどで、水滴をふき取りましょう。
これだけで全然カビが出なくなる。
(渡部さん)
面倒くさそうですが、意外とすぐ終わるんです。
お風呂上がりの30秒で、浴室のカビとサヨナラしましょう。
洗濯機もカビ対策★
【洗濯槽の除菌・清掃を】
(渡部さん)
ぱっと見はきれいでも、目に見えない洗濯槽の裏側にはカビが生えたりします。
市販の洗濯槽洗剤が出てますので、これを使って洗濯槽を除菌・清掃することをおすすめします。
(渡部さん)
月に1回程度は使用してほしいです。
靴箱も忘れずに★
【換気と除湿】
(渡部さん)
この時期は扉を開けて、換気しておくことも必要です。
脱いだ靴はすぐ靴箱に入れるのではなく、陰で乾かしてからしまうことを心がけましょう。
ここでプロの技!
(渡部さん)
丸めた新聞紙を吸湿材代わりに。
カビ対策の鉄則★こまめな掃除
(渡部さん)
やはり『こまめな掃除』です。
見て見ぬフリをしていると、健康を損なうこともあるカビ。
いまから対策して、カビを生やさない生活をしましょう。