2025年6月に指宿いわさきホテルが休館 トップが語る休館の背景、今後のビジョン 鹿児島
2025年1月22日(水) 18:23
2024年12月、休館を発表した指宿いわさきホテル。
休館の背景や今後のビジョンを岩崎グループのトップに聞きました。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「観光のビジネスのあり方を抜本的に変えないと、指宿は観光地として忘れ去られる可能性があるのでは」
こう語るのは岩崎グループの岩崎芳太郎CEOです。
岩崎グループは2024年、指宿市の指宿いわさきホテルを2025年6月1日のチェックアウト後から数年間休館すると発表しました。
休館は耐震化の大規模工事によるものですが、岩崎CEOはその背景に「指宿」という観光地の衰退をあげます。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「昭和50年代ぐらいは、指宿はベストテンに入る観光地だった。それがどんどん変わっていって、観光地としての指宿という全体像としてはどうしても時代についていけなかった」
こちらは2014年以降の指宿市の宿泊客数を表したグラフです。
右肩下がり流れの中、コロナ禍が追い打ちをかけ激減。
その後、増加していますが、2023年は約48万人とコロナ前の2019年と比べても10万人以上少ない数字です。
指宿駅前の商店街。
看板の塗装がはがれていたり、シャッターが閉まっていたりと、にぎわいはありません。
訪れる人が少なくなる中、岩崎グループが狙うのは「富裕層」の取り込みです。
ホテルの跡地には一軒家タイプの宿泊施設、「ヴィラ」の建設を検討しているといいます。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「アッパーマーケットの対象者をインターナショナルマーケットに変える。敷地が13万坪ぐらいあるから、それを生かしたヴィラとかを中心としたビジネスモデルに変える」
県内に4つのホテルを所有するいわさきグループ。
2008年から休業していた種子島のホテルは、2017年にリニューアルオープンしました。
岩崎CEOは現在休業している霧島いわさきホテルもいずれ再開し、それぞれのホテルを連携させる構想も描いています。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「種子島や屋久島を磨き上げて、霧島も(指宿と)同時にスタートして、ヘリコプターで全部結んで、今は別々のリゾートだが、岩崎グループのネットワークとして長期滞在している人が指宿のゴルフ場と種子島のゴルフ場も両方プレイできるとか」
1月20日、県庁で開かれた観光関係の有識者が集まる会議。
県はコロナ前を基準とした2029年の目標について、観光消費額は約4割増の4100億円、宿泊者数は約2割増の995万人を目指すとしました。
これに対し出席した委員からはー
「交通費が問題で南九州まで下りてきていないわけではない。行ってみようと思ってもらえるものがまだ弱いのでは」
「鹿児島県につくファンは何なのか。その中の43のそれぞれのメンバー(市町村)に、どう推しをつけるのかを見た方が今後進めやすい」
観光のターゲットが細分化する中、岩崎CEOは世界と戦うためにそれぞれの観光地がターゲットを見定める必要があると話します。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「弱者の連合は強者にはなり得ない。指宿の人は指宿をどうやったら強くできるのか、霧島の人は霧島をどうやって強くできるのか、そして霧島・指宿・種子島・屋久島・奄美・鹿児島市が組んでどうしたら鹿児島県が強くなるのか、そういうことをできたところが勝つ」
休館の背景や今後のビジョンを岩崎グループのトップに聞きました。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「観光のビジネスのあり方を抜本的に変えないと、指宿は観光地として忘れ去られる可能性があるのでは」
こう語るのは岩崎グループの岩崎芳太郎CEOです。
岩崎グループは2024年、指宿市の指宿いわさきホテルを2025年6月1日のチェックアウト後から数年間休館すると発表しました。
休館は耐震化の大規模工事によるものですが、岩崎CEOはその背景に「指宿」という観光地の衰退をあげます。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「昭和50年代ぐらいは、指宿はベストテンに入る観光地だった。それがどんどん変わっていって、観光地としての指宿という全体像としてはどうしても時代についていけなかった」
こちらは2014年以降の指宿市の宿泊客数を表したグラフです。
右肩下がり流れの中、コロナ禍が追い打ちをかけ激減。
その後、増加していますが、2023年は約48万人とコロナ前の2019年と比べても10万人以上少ない数字です。
指宿駅前の商店街。
看板の塗装がはがれていたり、シャッターが閉まっていたりと、にぎわいはありません。
訪れる人が少なくなる中、岩崎グループが狙うのは「富裕層」の取り込みです。
ホテルの跡地には一軒家タイプの宿泊施設、「ヴィラ」の建設を検討しているといいます。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「アッパーマーケットの対象者をインターナショナルマーケットに変える。敷地が13万坪ぐらいあるから、それを生かしたヴィラとかを中心としたビジネスモデルに変える」
県内に4つのホテルを所有するいわさきグループ。
2008年から休業していた種子島のホテルは、2017年にリニューアルオープンしました。
岩崎CEOは現在休業している霧島いわさきホテルもいずれ再開し、それぞれのホテルを連携させる構想も描いています。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「種子島や屋久島を磨き上げて、霧島も(指宿と)同時にスタートして、ヘリコプターで全部結んで、今は別々のリゾートだが、岩崎グループのネットワークとして長期滞在している人が指宿のゴルフ場と種子島のゴルフ場も両方プレイできるとか」
1月20日、県庁で開かれた観光関係の有識者が集まる会議。
県はコロナ前を基準とした2029年の目標について、観光消費額は約4割増の4100億円、宿泊者数は約2割増の995万人を目指すとしました。
これに対し出席した委員からはー
「交通費が問題で南九州まで下りてきていないわけではない。行ってみようと思ってもらえるものがまだ弱いのでは」
「鹿児島県につくファンは何なのか。その中の43のそれぞれのメンバー(市町村)に、どう推しをつけるのかを見た方が今後進めやすい」
観光のターゲットが細分化する中、岩崎CEOは世界と戦うためにそれぞれの観光地がターゲットを見定める必要があると話します。
岩崎グループ・岩崎芳太郎CEO
「弱者の連合は強者にはなり得ない。指宿の人は指宿をどうやったら強くできるのか、霧島の人は霧島をどうやって強くできるのか、そして霧島・指宿・種子島・屋久島・奄美・鹿児島市が組んでどうしたら鹿児島県が強くなるのか、そういうことをできたところが勝つ」