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東日本大震災による福島第一原発の事故を受けて、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原子力発電所は、地震や火山の噴火で事故の可能性があるとして、２０１２年に住民らが運転差し止めを求めた訴訟が１１月２６日、鹿児島地裁で結審しました。

判決は２０２５年２月の予定です。

訴えを起こしているのは、鹿児島、熊本、宮崎の３県を中心とした原告約３０００人です。

原告は訴訟で、火山活動が活発な桜島が川内原発から約５０キロの距離に位置していて、巨大噴火を起こした際に川内原発が重大な事故を起こし、住民の生命や身体、健康に重大な被害を及ぼす危険があるなどと主張しています。

そのうえで、原告は九州電力と国に川内原発１、２号機の運転差し止めと、原告１人につき１か月あたり１万円の損害賠償を求めています。

一方、九電側はさまざまな自然災害を想定して対策を講じてきたと反論し、請求の棄却を求めています。

裁判では地震や火山噴火による川内原発への影響や避難計画の実効性などが争われ、約１２年にわたり審理が続けられていました。

判決は２０２５年２月２１日に言い渡される予定です。