キャベツが1玉480円 なぜ野菜が高い? 農家は暑さと寒暖差に苦慮 鹿児島
2024年11月13日(水) 18:10
最近、買い物の際に野菜が高いと感じる方が多いのではないのでしょうか。
なぜ高いのか。
生産現場の現状はどうなのか。
鹿児島県内のスーパーや農家を取材しました。
鹿児島市の城山ストアーフレッセ高見馬場店です。
青果担当の川畑文昭さんに聞きました。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「やはり商品が品薄状態がずっと続いていて、どうしても相場的には高くなっている」
夏場に猛暑が続いたことで、野菜の植え付けが遅れ、本来、県内産の野菜が出回る11月になっても品薄が続き高値になっていると言います。
実際に水菜や子ねぎも県外産のものが並んでいて、どちらも例年に比べ2倍以上の価格になっているということです。
その中でも特に高いのがキャベツです。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「3~4倍くらいの価格での入荷になっている」
13日は県内産のキャベツが並んでいましたが、2023年の同じ時期は1玉150円前後だったキャベツが、13日は480円でした。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「1玉ではなかなかお買い上げいただけないので、2分の1や4分の1に小分けにして、少しでも買いやすい値段にしている」
実際にスーパーを訪れた客に、野菜の値段について聞くとー
Q.野菜の値段については?
客
「やっぱり高いですよね。大根だったら半分の物を買ったり」
川畑さんは今後の見通しについてこのように話します。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「年を追うごとに温暖化が進んでいるので、どうしても作物的にも育ちにくい環境になっていて、今からも相場的にはそんなに安くならないのかな」
では、実際に野菜を作る現場はどう受け止めているのでしょうか?
指宿市山川にあるキャベツ畑を運営する、吉元さんに案内してもらいました。
水はけのいい土壌と温暖な気候を利用し、キャベツの産地として知られる指宿市。
吉元さんはここで10年あまりキャベツを生産していますが、例年にない暑さが続く2024年は、キャベツの生育にも影響が出ていると話します。
農業生産法人 指宿やさいの王国・吉元義久専務
「病気や虫の発生が例年よりは多い。とろけて無くなってしまったり
初期成育の時に虫に食べられてしまって無くなったり。例年どおりに作ってしまうと虫などの影響で全部ダメにしてしまう状況」
高温多湿により、虫の発生や病気に見舞われ、こちらの畑で育っている約1万個のキャベツのうち、1割から2割が虫などの影響を受けているということです。
こちらの農場ではキャベツを県外に出荷していますが、指宿市では他の農家もこれから本格的な出荷の時期を迎えるということです。
市場関係者は今後の天候次第ではあるものの、各野菜の産地が出荷の時期を迎える12月からは少しずつ安くなってくるのではないかとみています。
日中の暑さに加え、ここ最近の気温の特徴として上げられるのが、昼夜の寒暖差が小さいことです。
こちらは11月に入ってからの鹿児島市の最低気温と平年値を比較したものです。
平年をかなり上回る日が多いことがわかります。
最低気温が高まり寒暖差が少ないことで、意外な果物の栽培にも影響がでています。
さつま町の約22アールの農業用ハウスで栽培されているのは、マンゴーです。
ハウス内で使用されているのは、冷房です。
マンゴーは熱帯が原産で暑さを好むように思われますが、花芽が出てくるこの時期、夜間は一定の寒さを必要としています。
このハウスでは、2023年のこの時期には花芽の成長を促すため、暖房を使用していたということですが、2024年は夜間の気温が下がりきらないため、10月中旬以降、冷房を使用して温度管理を行っているということです。
日野洋蘭園(マンゴー担当)・三好利之さん
「今の時期が本当に大事で花芽が出なければ来年の収穫に直結するような栽培に
なってくるので今後も花が満開になるまでしっかり見守っていきたい」
なぜ高いのか。
生産現場の現状はどうなのか。
鹿児島県内のスーパーや農家を取材しました。
鹿児島市の城山ストアーフレッセ高見馬場店です。
青果担当の川畑文昭さんに聞きました。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「やはり商品が品薄状態がずっと続いていて、どうしても相場的には高くなっている」
夏場に猛暑が続いたことで、野菜の植え付けが遅れ、本来、県内産の野菜が出回る11月になっても品薄が続き高値になっていると言います。
実際に水菜や子ねぎも県外産のものが並んでいて、どちらも例年に比べ2倍以上の価格になっているということです。
その中でも特に高いのがキャベツです。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「3~4倍くらいの価格での入荷になっている」
13日は県内産のキャベツが並んでいましたが、2023年の同じ時期は1玉150円前後だったキャベツが、13日は480円でした。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「1玉ではなかなかお買い上げいただけないので、2分の1や4分の1に小分けにして、少しでも買いやすい値段にしている」
実際にスーパーを訪れた客に、野菜の値段について聞くとー
Q.野菜の値段については?
客
「やっぱり高いですよね。大根だったら半分の物を買ったり」
川畑さんは今後の見通しについてこのように話します。
城山ストアー青果担当 川畑文昭さん
「年を追うごとに温暖化が進んでいるので、どうしても作物的にも育ちにくい環境になっていて、今からも相場的にはそんなに安くならないのかな」
では、実際に野菜を作る現場はどう受け止めているのでしょうか?
指宿市山川にあるキャベツ畑を運営する、吉元さんに案内してもらいました。
水はけのいい土壌と温暖な気候を利用し、キャベツの産地として知られる指宿市。
吉元さんはここで10年あまりキャベツを生産していますが、例年にない暑さが続く2024年は、キャベツの生育にも影響が出ていると話します。
農業生産法人 指宿やさいの王国・吉元義久専務
「病気や虫の発生が例年よりは多い。とろけて無くなってしまったり
初期成育の時に虫に食べられてしまって無くなったり。例年どおりに作ってしまうと虫などの影響で全部ダメにしてしまう状況」
高温多湿により、虫の発生や病気に見舞われ、こちらの畑で育っている約1万個のキャベツのうち、1割から2割が虫などの影響を受けているということです。
こちらの農場ではキャベツを県外に出荷していますが、指宿市では他の農家もこれから本格的な出荷の時期を迎えるということです。
市場関係者は今後の天候次第ではあるものの、各野菜の産地が出荷の時期を迎える12月からは少しずつ安くなってくるのではないかとみています。
日中の暑さに加え、ここ最近の気温の特徴として上げられるのが、昼夜の寒暖差が小さいことです。
こちらは11月に入ってからの鹿児島市の最低気温と平年値を比較したものです。
平年をかなり上回る日が多いことがわかります。
最低気温が高まり寒暖差が少ないことで、意外な果物の栽培にも影響がでています。
さつま町の約22アールの農業用ハウスで栽培されているのは、マンゴーです。
ハウス内で使用されているのは、冷房です。
マンゴーは熱帯が原産で暑さを好むように思われますが、花芽が出てくるこの時期、夜間は一定の寒さを必要としています。
このハウスでは、2023年のこの時期には花芽の成長を促すため、暖房を使用していたということですが、2024年は夜間の気温が下がりきらないため、10月中旬以降、冷房を使用して温度管理を行っているということです。
日野洋蘭園(マンゴー担当)・三好利之さん
「今の時期が本当に大事で花芽が出なければ来年の収穫に直結するような栽培に
なってくるので今後も花が満開になるまでしっかり見守っていきたい」