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ニュース・スポーツ

美術館を飛び出した芸術作品たち 「かわるあいだの美術2024物語る予感」開催中 鹿児島市・天文館

2024年10月2日(水) 18:10

読書と芸術の秋どちらも楽しめる企画展です。

鹿児島市のセンテラス天文館にある天文館図書館では、鹿児島県内外の作家の様々な芸術作品が展示されています。
美術館を飛び出して図書館にやってきた作品は何を物語るのでしょうか?

美川愛実アナウンサー
「いつも本棚がある場所に...作品があります。なんだか面白い違和感ですね」


鹿児島市の天文館図書館で開催中の「かわるあいだの美術2024物語る予感」。
図書館のエリアごとに作品が展示されています。

絵本が並ぶ「そだつ」のエリアでは、本のページがどこまでも連なっています。
捨てられるはずだった古本で紡がれる、巨大なムカデです。

鹿児島県在住の作家、平川渚さんが、鹿児島の民話に登場するムカデを制作しました。
しかし、このムカデはまだ「そだつ」途中。
会期中も公開制作が行われ、今の2倍ほどに伸びる予定です。

クリエイティブな本が並ぶ「うみだす」のエリアには、ジェンダーをテーマにした作品が。
額の中で綺麗に咲く花、しかし額の外側には、血管のように真っ赤な根っこが張り巡らされています。

女性が花に例えられることから着想を得て制作されたこの作品。
美しく咲く部分だけではなく、見えない根っこのように、これまで描かれてこなかったものを問いかけます。

この展覧会を企画した、かわるあいだの美術実行委員会は、県在住の作家やキュレーターで2020年に発足。
これまで県内の様々な場所で現代美術との出会いの場を作ってきました。

今回、図書館を開催場所に選んだ理由は…

キュレーター・原田真紀さん
「より多くの人が現代アートと触れあう機会があればと思い、街中の公共空間といえばここが最適だと思い、図書館での開催を決めた」
「図書館と言えば本の物語というのと、作品を見て、何か自分から語りが始まるのではないか?というところに思いを重ね、『物語る予感』というタイトルをつけた。作品を見て本を見たり、本から作品に入ったり世界がぐっと広がっていけばいいなと思う」


展示のそばには作家がおすすめする本が並び、制作のルーツを知る一冊にも出会えそうです。

かわるあいだの美術2024は、鹿児島市の天文館図書館で10月14日まで開かれています。

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