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2600冊の絵本がずらりと本棚に!県内初 絵本だけの図書館が誕生・鹿児島市

2024年9月11日(水) 18:45

まだまだ暑い日が続きますが、9月に入り、季節は秋。食欲の秋、スポーツの秋など色々な楽しみがある季節になってきましたが、今回の話題は読書の秋です。

8月、鹿児島市に誕生したばかりの絵本図書館を河内アナウンサーが取材しました。

河内杏月アナウンサー
「壁一面に並ぶ色とりどりの本。これ、全部絵本なんです!」

吹き抜けとなった円形のフロアにずらりと並ぶのは、古今東西の絵本。

その数なんと2600冊です。

鹿児島市の中郡交差点のほど近く。

鹿児島市鴨池1丁目に2024年7月に誕生した「かもいけみらいの森」。

保育施設や介護施設などが一体となった複合施設で、子どもからお年寄りまで、あらゆる世代の人たちが集う交流の場となることを目指しています。

そんな「かもいけみらいの森」の中核を担う施設として、8月1日にオープンしたのがこちらの「えほん図書館」です。

誰でも無料で利用できる県内初の絵本だけの図書館。

これまで全国各地で、こども図書館を手がけてきた世界的建築家の安藤忠雄さん設計による開放的な空間で、静かな時間を過ごすことができます。

絵本と聞くと、子ども向けのイメージが強いかもしれませんが、少ない文章と親しみやすい絵で紡がれる物語は、子どもから大人まで多くの人を引きつける力を持っています。

そんな絵本を集めた図書館だからこそ、あらゆる世代が交流できる場を目指す施設のコンセプトにぴったり。

子どもの時に読んだお気に入りの絵本に再び出会う…なんてこともあるかも?

利用者
「すごく素敵だと思う。子どもたちも絵本を見たり、本に触れる機会が最近なかなか無いので、本に触れるすごく良い機会になると思う」

そんな「えほん図書館」の本棚に並ぶ絵本は、ほとんどが県内外から寄贈されたもの。

「えほん図書館」への期待がうかがえますが、施設側も開館から1カ月余りがたち、手応えを感じているようです。

かもいけみらいの森・中重敬子施設長
「子どもたちや赤ちゃんを連れたお母さん、お父さんなど、あらゆる世代の人が来てくれたので、私たちのスタートとしては良かったのではないかと思う。子どもたちや大人も『ここは居心地が良いなあ』と言って『居場所が見つかって良かった』という子どもたちもいて非常にうれしく思う」

ところで、こちらの図書館では「絵本専門士」と呼ばれる資格を持った職員も働いていて、定期的に読み聞かせを行ったり、利用者におすすめの絵本を教えてくれたりします。

そこで今回は、こちらで働く絵本専門士の森ゆかりさんに、おすすめの絵本を教えてもらいました。

河内
「ルピナスさん?どんなところがおすすめですか?」

絵本専門士・森ゆかりさん
「幼いアリスがおじいちゃんと3つの約束をします。その3つ目の約束を、年老いたアリスがついに果たす時が来るというお話。人生の仕上げに何ができるのか、考えさせられるお話です」

(おじいさんは、絵もかきました。帆船や、海のかなたのしらないくにぐにの絵です。おじいさんがいそがしいときには、アリスも、空をぬっててつだいました)

親しみやすい絵の一方で、ときに私たちの人生に、様々な彩りや、教訓を与えてくれることもある絵本。

小さいときに読んだ絵本でも、大人になって読み返してみると新たな発見があることも。

今なら全く違う読み方ができるかもしれません。

かもいけみらいの森・中重敬子施設長
「このえほん図書館で、自分のモヤモヤを絵本で癒やしたり、リラックスする。そういうことを絵本の力を借りてやっていただけたら。ここは『みらいの森』というので、ここで皆さんに自分の可能性を見つけてほしい」

読書の秋。

2024年は子どもからお年寄りまでそれぞれの視点で絵本を楽しんでみませんか。

かもいけみらいの森のえほん図書館、貸し出しは行っていないので、絵本は施設の中で楽しんでください。

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