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ＳＮＳを使って鹿児島県内に住む女性に、親近感を抱かせて現金をだまし取ったとして詐欺の疑いで、千葉県の女が逮捕されました。

「ＳＮＳ型ロマンス詐欺」としては県警初の逮捕者です。

詐欺の疑いで逮捕されたのは千葉県の無職、藤村樹容疑者です。

警察によりますと、２０２４年５月、県内に住む６０代の女性がＳＮＳでイラク在住の軍人を名乗る女性と知り合いました。

そして「日本で新しい生活を始めたい」などと伝えられ、軍事書類を送るので預かってほしいと依頼を受けました。

その後、被害女性は配送業者を名乗る人物から「税関の検査を回避するために預託金が必要」と告げられ、送り先とされた藤村容疑者の自宅に現金約３１０万円を宅配便で送り、だまし取られたということです。

警察は詐欺グループによる犯行とみていて、藤村容疑者は「受け子」と呼ばれる現金の受け取り役とみられます。

県警は、ＳＮＳで知り合った相手に親近感を抱かせて金をだまし取る、「ＳＮＳ型ロマンス詐欺」とみていて、県警では初の逮捕となります。

県警組織対策犯罪課によりますと、２０２４年、県内でのＳＮＳ型ロマンス詐欺は７月末時点で３７件あり、被害額は約１億９０００万円です。

警察はＳＮＳだけでのつながりを信用しすぎない、周囲の人間に相談するなど注意を呼びかけています。