受刑者らの製品を販売 鹿児島矯正展 鹿児島・湧水町
2023年11月9日(木) 19:25
鹿児島刑務所など、全国の刑務所の受刑者らが作った製品が販売される鹿児島矯正展が10月、鹿児島県湧水町で4年ぶりに開催されました。
会場に並ぶ様々な製品を通して、鹿児島刑務所の特徴と刑務作業の重要性を見つめます。
10月、湧水町の吉松体育館で開催された鹿児島矯正展。
会場には鹿児島刑務所をはじめとする、全国の刑務所で受刑者が作った家具などの木工製品や金属製品、靴、食品、約500品目、3000点が並びました。
2日間の来場者は3000人にものぼりました。
鹿児島刑務所の開設は、藩政時代にまでさかのぼり明治時代、鹿児島市永吉町などへ移ったあと1986年、現在の場所に移転しました。
鹿児島刑務所に現在収容されている受刑者は、男性のみの約300人。
全員が10年未満の刑期で、作業専門官の指導を受けながら、木工や金属加工などの刑務作業を1日6時間しています。
その中でも鹿児島刑務所で特徴的なのが、東京ドーム約26個分の広大な敷地を活用した農業です。
坂口輝記者
「こちらのお茶は、栽培から加工まで受刑者の手によって行われています。ラベルには鹿児島刑務所の文字が確認できます」
全国の刑務所で唯一、茶を生産しているということもあり、人気が高くリーズナブルな大容量から来客用に最適な高品質な茶葉まで品ぞろえも充実しています。
こちらはさつまいも。
柔らかく、しっとりした味わいの「シルクスィート」と、一般的な紫芋より糖度が高い「ふくむらさき」はどちらも1キロ200円。
ふかし芋や焼き芋にするのがおすすめだということです。
このように刑務所作業で作られる製品は安くて品質が良いのが特徴です。
鹿児島で4年ぶりに開催された今回は、コロナ禍を経て製品にある変化が。
釣り竿のスタンドや1人用のバーベキューコンロなど、アウトドア製品に力を入れています。
このバーベキューコンロをはじめとした金属製品は、職員のアイデアでガスボンベを再利用して作られています。
刑務所作業製品は環境にも配慮されていることがうかがえます。
鹿児島刑務所・中谷有貴首席矯正処遇官
「刑務作業製品につきましては、色々なアイデアを取り入れながら、社会の時勢に合わせた作業製品の開発販売に取り組んでいきたいと思っております」
全国から集められた製品は、刑務所の名前を冠したものや汚れがよく落ちるとの評判で、すぐ売り切れるという衣類用の洗剤「ブルースティック」など多岐に渡ります。
会場には九州を中心とした出展ブースももうけられ、それぞれの刑務所で作られる木工製品は材質が同じでも、他県の刑務所の用途やデザインが異なる製品が並べられています。
見比べて欲しい製品を選ぶことができるのも矯正展の魅力です。
来場者
「今来たところだった。木の作品がきれいで丈夫なのでみてみようと思って」
会場には刑務所の活動を周知するパネルや模型も展示されました。
鹿児島刑務所・中谷有貴首席矯正処遇官
「刑務所が再犯防止に取り組んでいる事項のパネル展示であるとか、矯正展は広報の役割も担っております。」
刑務作業は、受刑者に就労の習慣や出所後のスキルを身につけてもらうことが主な目的です。加えて、刑務所作業製品の売り上げは、犯罪被害者を支援する団体の活動の助成や新たな製品を作る際の材料費になります。
鹿児島刑務所・中谷有貴首席矯正処遇官
「4年ぶりの開催ということで、待たれているお客様もいらっしゃいました。そのお客様の期待に応えられるように職員一同準備をしてまいりました。。刑務作業製品の販売を通じて、矯正行政に対する理解を深めていただくために開催しております」
鹿児島矯正展は、年に1回開催されていて2024年も開催予定ですが、時期や場所などは未定だということです。
会場に並ぶ様々な製品を通して、鹿児島刑務所の特徴と刑務作業の重要性を見つめます。
10月、湧水町の吉松体育館で開催された鹿児島矯正展。
会場には鹿児島刑務所をはじめとする、全国の刑務所で受刑者が作った家具などの木工製品や金属製品、靴、食品、約500品目、3000点が並びました。
2日間の来場者は3000人にものぼりました。
鹿児島刑務所の開設は、藩政時代にまでさかのぼり明治時代、鹿児島市永吉町などへ移ったあと1986年、現在の場所に移転しました。
鹿児島刑務所に現在収容されている受刑者は、男性のみの約300人。
全員が10年未満の刑期で、作業専門官の指導を受けながら、木工や金属加工などの刑務作業を1日6時間しています。
その中でも鹿児島刑務所で特徴的なのが、東京ドーム約26個分の広大な敷地を活用した農業です。
坂口輝記者
「こちらのお茶は、栽培から加工まで受刑者の手によって行われています。ラベルには鹿児島刑務所の文字が確認できます」
全国の刑務所で唯一、茶を生産しているということもあり、人気が高くリーズナブルな大容量から来客用に最適な高品質な茶葉まで品ぞろえも充実しています。
こちらはさつまいも。
柔らかく、しっとりした味わいの「シルクスィート」と、一般的な紫芋より糖度が高い「ふくむらさき」はどちらも1キロ200円。
ふかし芋や焼き芋にするのがおすすめだということです。
このように刑務所作業で作られる製品は安くて品質が良いのが特徴です。
鹿児島で4年ぶりに開催された今回は、コロナ禍を経て製品にある変化が。
釣り竿のスタンドや1人用のバーベキューコンロなど、アウトドア製品に力を入れています。
このバーベキューコンロをはじめとした金属製品は、職員のアイデアでガスボンベを再利用して作られています。
刑務所作業製品は環境にも配慮されていることがうかがえます。
鹿児島刑務所・中谷有貴首席矯正処遇官
「刑務作業製品につきましては、色々なアイデアを取り入れながら、社会の時勢に合わせた作業製品の開発販売に取り組んでいきたいと思っております」
全国から集められた製品は、刑務所の名前を冠したものや汚れがよく落ちるとの評判で、すぐ売り切れるという衣類用の洗剤「ブルースティック」など多岐に渡ります。
会場には九州を中心とした出展ブースももうけられ、それぞれの刑務所で作られる木工製品は材質が同じでも、他県の刑務所の用途やデザインが異なる製品が並べられています。
見比べて欲しい製品を選ぶことができるのも矯正展の魅力です。
来場者
「今来たところだった。木の作品がきれいで丈夫なのでみてみようと思って」
会場には刑務所の活動を周知するパネルや模型も展示されました。
鹿児島刑務所・中谷有貴首席矯正処遇官
「刑務所が再犯防止に取り組んでいる事項のパネル展示であるとか、矯正展は広報の役割も担っております。」
刑務作業は、受刑者に就労の習慣や出所後のスキルを身につけてもらうことが主な目的です。加えて、刑務所作業製品の売り上げは、犯罪被害者を支援する団体の活動の助成や新たな製品を作る際の材料費になります。
鹿児島刑務所・中谷有貴首席矯正処遇官
「4年ぶりの開催ということで、待たれているお客様もいらっしゃいました。そのお客様の期待に応えられるように職員一同準備をしてまいりました。。刑務作業製品の販売を通じて、矯正行政に対する理解を深めていただくために開催しております」
鹿児島矯正展は、年に1回開催されていて2024年も開催予定ですが、時期や場所などは未定だということです。