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インフルエンザ早くも流行発生注意報 ワクチン打った方が良い?今年の傾向は?

2023年11月8日(水) 17:05

インフルエンザの流行は、例年1月のイメージですが、2023年は早くも10月26日に、鹿児島県内全域に、流行発生注意報が発令されています。

今年の県内のインフルエンザの1医療機関あたりの感染者数の推移は、過去20年の平均値と比べると、明らかに動きが違い、6月にインフルエンザの1度目の流行がありました。一度落ち着きを取り戻しましたが、また、感染者数が増え、定点当たり報告数が注意報発令基準である10.0を超えました。

感染者の年代を見てみると、10月23日で報告された感染者のうち、20歳未満が約8割を占めていて、なかでも10歳未満が689人と47.3%と、半数近くを占めています。

子どもたちを中心に流行している、2023年のインフルエンザは予防接種の必要性などを県内の小児科に聞きました。

鹿児島市東郡元町にある「かごしまたんぽぽ小児科」です。

こちらでは10月はインフルエンザの患者は約100人でしたが、11月は7日までにその3分1を超える37人が診察に来たそうです。

山元院長は、患者が今後さらに増えていくと予想します。

たんぽぽ小児科・山元公恵院長
「人の往来が増えたのもあるし、運動会など学校の行事が元通りになったのもある。ここ数年、コロナでインフルエンザになる人がいなくて抗体を持っている人が少ないのもある」

また、2023年は6月にインフルエンザが流行しましたが、一度、感染しても再び感染するケースがあるといいます。

たんぽぽ小児科・山元公恵院長
「同じインフルでも、株が違うので感染する可能性がある」

インフルエンザのウイルスは、A亜型の「H3N2」と「H1A1」があり、山元院長によりますと、6月の流行期は「H3N2」が主流だったのに対し、今の時期は「H1A1」が多いということです。

この小児科でも実際、夏に1度感染した人が再びインフルエンザと診察されるケースが数件あるそうです。

そのため、山元院長は1度かかったとしても、予防接種を受けることは重要だと話します。

しかし、10月1日から始まった予防接種を受ける人の数は少ないようです。

たんぽぽ小児科・山元公恵院長
「しばらくかかってないから打たない人も多い」

保護者
「子どもがまだ小さいので、流行っていると怖いです。今度2回目を打ちます」

県によりますと、10月30日から8日までに県内23の小中学校などが、インフルエンザによる学年閉鎖や学級閉鎖になっているということです。

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