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薩摩藩英国留学生19人揃った「若き薩摩の群像」除幕式 鹿児島市

2020年9月30日19:00

JR鹿児島中央駅東口の広場に立つ「若き薩摩の群像」に、新たに県外出身の2人の銅像が加わり30日、除幕式が行われました。式には、今回新たに加わった2人の子孫も出席し、完成を祝いました。

お披露目されたのは、長崎出身で通訳を務めた堀孝之と、高知出身で後に鹿児島で教員となった高見弥一の銅像です。

除幕式には鹿児島市の森博幸市長や、銅像を制作した彫刻家の中村晋也さん、そして新たに追加された2人の子孫も出席しました。

1982年に制作された「若き薩摩の群像」は幕末、薩摩藩がイギリスに派遣した19人の留学生がモチーフになっています。

しかし19人のうち県外出身の2人は除外され、これまでは17体の銅像しかありませんでした。

2人の追加を求める声も上がる中、2020年2月、森市長は「国体で多くの人が来る。県外の人に排他的と思われかねない」と述べ、「若き薩摩の群像」に県外出身の2人を追加することを表明しました。

銅像を制作した中村晋也さんは、「俺は鹿児島人だ、俺は熊本人だと、そんなことを言っている時代ではない。だんだん広い範囲がひとつの塊になってきている。この2人を入れることで若き薩摩の群像が完成できた」と2体の銅像に込めた思いを語っていました。

そして30日、薩摩藩英国留学生19人全員がそろいました。

高見弥一のひ孫の高見長臣さんは「感無量というか、言葉には言い表せないが、大変嬉しい気持ちでいっぱい」と話しました。

「目元や鼻筋が親族に似ているなと思います」と語り、堀孝之の銅像をじっと見つめる富原カンナさんは、自身の高祖父にあたる堀孝之の銅像が追加される日を心待ちにしていたと言います。

鹿児島大学で古典文学の非常勤講師を務める富原さんは、「いつも中央駅前を通る度に、私のご先祖様もいつか加えていただけたらなと思ってました。当時、みな国禁を犯して命がけで海を渡ったのですから、勇気と栄誉をたたえて、私の祖先も一緒に命をかけて海外に渡った仲間として迎え入れられて、大変喜んでいると思います」と喜びを語りました。

鹿児島の陸の玄関口でついに全員が顔をそろえた「若き薩摩の群像」。

幕末に海を渡った19人の青年は、これからも鹿児島の街を見守り続けます。

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