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“国体の延期”余波 ホテル業界への影響は? 経済の専門家の示す支援策は? 鹿児島

2020年6月22日19:10

19日に、かごしま国体の延期が発表されました。国体の延期は過去に例がありません。具体的な延期の時期が見通せない中、選手や関係者を受け入れる予定だった観光関係者に影響が出ています。

国体の開会式が予定されている白波スタジアムにも近い、鹿児島市のサンロイヤルホテルです。

このホテルでは、県から国体開催期間中の宿泊予約をまとめて受け付けていましたが、18日に県側からキャンセルの連絡がありました。

【鹿児島サンロイヤルホテル 池田司総支配人】
「宿泊に関して(国体)期間中、延べ人数で6200人予約をいただいていたがそれがすべてキャンセルになってしまった」

国体開催期間中の県による予約はホテルの部屋数の9割にあたり、ほかの予約については、ほとんど断らざるを得ませんでした。

県を挙げてのビッグイベントのためホテル側も全面的に協力していただけに、損失額も大きなものになっています。

【池田司総支配人】
「(損失)額は1億円を超える。今から減った分を補えるかといったら非常に難しい」

いまホテル業界は新型コロナの影響もあり、ただでさえ、客足が遠のいている状況で国体延期の影響は非常に大きいと言います。

【池田司総支配人】
「なんとか予定通りやっていただきたいというのが第一の希望だったが、このコロナの状況なので延期は仕方ないが、その影響が大きいので、これからどうしようか迷っている」

県からの連絡では、特にキャンセル料について触れられていないことから今後ホテル側では、その点について少しでも相談ができたらとしています。

一方、経済に詳しい専門家は、国体の延期をどのように捉えているのでしょうか。

九州経済研究所では、かごしま国体にあわせて選手、関係者、観客などおよそ80万人が鹿児島を訪れると予測していましたが、延期に伴う損失は208億円と試算しています。

仮に延期が1年程度だったとしてもその経済効果は小さくならざるを得ないと言います。

【九州経済研究所 福留一郎経済調査部長】
「コロナが収束しない間は本来の規模の大会が開けるのかというのがある。その分の参加者も当然減ってくるし、経済効果も小さくなる。いつがよいかベストなタイミングがなかなか言えないがコロナ次第というところはある」

さらに専門家は、国体の延期による観光へのダメージを抑えるために、鹿児島県の年間の観光消費額の約3千億円のうち5割ほどを占める県内と九州各県からの宿泊、それに日帰り客を維持するための何らかの対策が必要だと指摘します。

【福留一郎経済調査部長】
「九州においてより現実的なのは、感染者が少ない熊本、宮崎、鹿児島、南九州3県で観光の支援策をお互い協力しあってやること。宿泊客に限定したキャンペーンも、もしかしたら日帰り客にも特典を与えることで、お客様も増える可能性もある」

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