空き家問題を楽しみながら考える! カードゲーム「コミンカ」が話題 制作の裏側に密着 鹿児島・中種子町
2025年3月26日(水) 18:40
いま増加の一途をたどり、全国的に問題となっている「空き家」。
この空き家ついて楽しみながら考えようと、鹿児島県中種子町で町おこしに取り組む一般社団法人が、あるゲームを製作しました。
ゲーム制作の裏側を取材しました。
「コミンカ!?」
「あがり!?」
「これであがれます。」
「DIY、古民家、人」
「合ってる?」
「だめ?」
何やらカードゲームで遊ぶ人たち。
しかし、聞こえてくる単語はDIYに、古民家、集落長…?
カードゲームとは無縁の言葉に思えますが…
彼らが遊んでいたカードゲーム、その名も「コミンカ」。
2月26日に発売されたばかりです。
総務省の調査では2023年10月1日現在、全国の空き家数は約900万戸と過去最多を記録。
老朽化での倒壊、景観が損なわれる、治安の悪化など近隣への悪影響が全国的に問題となっています。
そんな空き家問題に関心を持ってもらおうと、国土交通省の空き家対策事業を活用して作られたのがこちらの「コミンカ」です。
全部で72枚のカードにはそれぞれ、DIYの道具や街や海、山の古民家など空き家に関連したものが親しみやすいデザインで描かれています。
プレイヤーは1人8枚の手札を持ち、マージャンのように役をそろえることを目指していきます。
「同じカードを3枚で1セット。例えば『男の子』というカードがあるけど、『男の子』を3枚持っていたら1セット。そういうのを3セット作る」
山札から引いたカードや、他のプレーヤーの捨て札で役をそろえることができたら、「コミンカ」と宣言!
役に応じた点数をもらえます。
「難しい 奥が深い」
「結構面白いよ、これ」
「あっ、コミンカ!」
「2種だ!すごい!」
「2種あがりだ」
「リーチ」
「リーチ、リーチ」
「コミンカ」
「すごい」
ルールを覚えてしまえば、みんなゲームに夢中です。
プレイした人
「ルールが分かったら結構楽しくなると思います」
「絵柄が面白いです。『ほんとにこういう集落長いるよなー』みたいな」
「思ったより作り込まれいて、楽しかったです」
空き家問題を楽しみながら考えるこのカードゲームをつくったのは、中種子町の一般社団法人LOCALーHOODです。
普段は商店街の町おこしイベントなど、地域づくりに関連する活動に取り組んでいます。
そんなLOCALーHOODが空き家問題に取り組むのにはこんな理由がありました。
一般社団法人LOCALーHOOD・湯目由華代表理事
「地域づくりの活動をしている拠点自体も、商店街の中で空き店舗・空き家になってた場所になります。活用を通じて商店街自体がすごく明るくなったよと町の人たちから言ってもらえたことがうれしくて、空き家が活用されることで地域が明るくなるってことを体感することができた」
LOCALーHOODの活動の拠点となっている「チャレンジ拠点YOKANA」。
実は、2020年4月に中種子町の地域おこし協力隊として着任した湯目さんと夫の知史さんが、地域の住民らと約10カ月かけて、空き店舗をリノベーションして完成させた施設でした。
湯目さん夫妻は協力隊の任期を終えると、中種子町に定住し、ここを拠点に地域おこしに取り組んでいます。
それだけに、空き家の問題をもっと身近に感じてもらいという思いがありました。
一般社団法人LOCALーHOOD・湯目由華代表理事
「ネガティブな問題としてではなく、ポジティブに考えたとき、ゲームとして皆さんに空き家という話題を提供することで、もっと身近に簡単に楽しく考えてもらえるんじゃないかと」
実は湯目さんたちの空き家問題へのアプローチは、これだけではありません。
県熊毛支庁と連携して開発したのは、無料通話アプリLINEを使ったマッチングツール「ieno-osagari」。
空き家の所有者と移住希望者をつなぎます。
特長は、空き家の所有者と移住希望者が直接、コミュニケーションを取れることです。
県熊毛支庁 総務企画課・徳田洋課長
「行政の人間は考えつかないようなアプリ、こういう方法は非常に面白い取り組みだ。少しでも種子島の住宅不足の解消と人材確保につながっていくことを期待している」
24日時点で、種子島の空き家の所有者40人ほどと移住希望者50人ほどが「ieno-osagari」に登録しているということです。
一朝一夕では解決できない空き家問題。
だからこそ湯目さんはまず自分ごととして、空き家問題について考えてほしいと話します。
一般社団法人LOLALーHOOD・湯目知史理事
「空き家問題っていうと、自分には関係ないんじゃないかと思う人が多いが、相続や親戚から相談を受けるケースが最近すごく増えているので、自分は空き家興味ないとか関係ないなと思ってる人こそ、まずはゲームとして遊んでほしい」
関心を持つ人、持たない人、どちらにもアプローチする湯目さん。
これらの活動が空き家の積極的な活用につながれば、地域がますます元気になるきっかけになるかもしれません。
この空き家ついて楽しみながら考えようと、鹿児島県中種子町で町おこしに取り組む一般社団法人が、あるゲームを製作しました。
ゲーム制作の裏側を取材しました。
「コミンカ!?」
「あがり!?」
「これであがれます。」
「DIY、古民家、人」
「合ってる?」
「だめ?」
何やらカードゲームで遊ぶ人たち。
しかし、聞こえてくる単語はDIYに、古民家、集落長…?
カードゲームとは無縁の言葉に思えますが…
彼らが遊んでいたカードゲーム、その名も「コミンカ」。
2月26日に発売されたばかりです。
総務省の調査では2023年10月1日現在、全国の空き家数は約900万戸と過去最多を記録。
老朽化での倒壊、景観が損なわれる、治安の悪化など近隣への悪影響が全国的に問題となっています。
そんな空き家問題に関心を持ってもらおうと、国土交通省の空き家対策事業を活用して作られたのがこちらの「コミンカ」です。
全部で72枚のカードにはそれぞれ、DIYの道具や街や海、山の古民家など空き家に関連したものが親しみやすいデザインで描かれています。
プレイヤーは1人8枚の手札を持ち、マージャンのように役をそろえることを目指していきます。
「同じカードを3枚で1セット。例えば『男の子』というカードがあるけど、『男の子』を3枚持っていたら1セット。そういうのを3セット作る」
山札から引いたカードや、他のプレーヤーの捨て札で役をそろえることができたら、「コミンカ」と宣言!
役に応じた点数をもらえます。
「難しい 奥が深い」
「結構面白いよ、これ」
「あっ、コミンカ!」
「2種だ!すごい!」
「2種あがりだ」
「リーチ」
「リーチ、リーチ」
「コミンカ」
「すごい」
ルールを覚えてしまえば、みんなゲームに夢中です。
プレイした人
「ルールが分かったら結構楽しくなると思います」
「絵柄が面白いです。『ほんとにこういう集落長いるよなー』みたいな」
「思ったより作り込まれいて、楽しかったです」
空き家問題を楽しみながら考えるこのカードゲームをつくったのは、中種子町の一般社団法人LOCALーHOODです。
普段は商店街の町おこしイベントなど、地域づくりに関連する活動に取り組んでいます。
そんなLOCALーHOODが空き家問題に取り組むのにはこんな理由がありました。
一般社団法人LOCALーHOOD・湯目由華代表理事
「地域づくりの活動をしている拠点自体も、商店街の中で空き店舗・空き家になってた場所になります。活用を通じて商店街自体がすごく明るくなったよと町の人たちから言ってもらえたことがうれしくて、空き家が活用されることで地域が明るくなるってことを体感することができた」
LOCALーHOODの活動の拠点となっている「チャレンジ拠点YOKANA」。
実は、2020年4月に中種子町の地域おこし協力隊として着任した湯目さんと夫の知史さんが、地域の住民らと約10カ月かけて、空き店舗をリノベーションして完成させた施設でした。
湯目さん夫妻は協力隊の任期を終えると、中種子町に定住し、ここを拠点に地域おこしに取り組んでいます。
それだけに、空き家の問題をもっと身近に感じてもらいという思いがありました。
一般社団法人LOCALーHOOD・湯目由華代表理事
「ネガティブな問題としてではなく、ポジティブに考えたとき、ゲームとして皆さんに空き家という話題を提供することで、もっと身近に簡単に楽しく考えてもらえるんじゃないかと」
実は湯目さんたちの空き家問題へのアプローチは、これだけではありません。
県熊毛支庁と連携して開発したのは、無料通話アプリLINEを使ったマッチングツール「ieno-osagari」。
空き家の所有者と移住希望者をつなぎます。
特長は、空き家の所有者と移住希望者が直接、コミュニケーションを取れることです。
県熊毛支庁 総務企画課・徳田洋課長
「行政の人間は考えつかないようなアプリ、こういう方法は非常に面白い取り組みだ。少しでも種子島の住宅不足の解消と人材確保につながっていくことを期待している」
24日時点で、種子島の空き家の所有者40人ほどと移住希望者50人ほどが「ieno-osagari」に登録しているということです。
一朝一夕では解決できない空き家問題。
だからこそ湯目さんはまず自分ごととして、空き家問題について考えてほしいと話します。
一般社団法人LOLALーHOOD・湯目知史理事
「空き家問題っていうと、自分には関係ないんじゃないかと思う人が多いが、相続や親戚から相談を受けるケースが最近すごく増えているので、自分は空き家興味ないとか関係ないなと思ってる人こそ、まずはゲームとして遊んでほしい」
関心を持つ人、持たない人、どちらにもアプローチする湯目さん。
これらの活動が空き家の積極的な活用につながれば、地域がますます元気になるきっかけになるかもしれません。