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鹿児島の高齢女性から500万円だまし取ろうとした疑い 東京の51歳の男を逮捕

2024年9月15日(日) 11:30

警察官などになりすまして鹿児島市の70代の女性にうその電話をかけ、現金500万円をだまし取ろうとした疑いで、東京都の51歳の男が8月に逮捕されていたことが明らかになりました。

男は県警捜査官らによるいわゆる「だまされたふり作戦」で逮捕されていて、その後の捜査で福岡市の70代の女性からも現金およそ570万円をだましとった疑いが浮上し、14日、再逮捕されています。

詐欺の疑いで現行犯逮捕されたのは、東京都杉並区の自称自営業、金子達容疑者(51)です。

警察によりますと金子容疑者は、氏名不詳者らと共謀して警視庁の警察官や総務省の職員、検事などになりすまし、7月下旬から8月下旬にかけて、鹿児島市に住む70代の無職の女性に複数回にわたってうその電話をかけ、東京都内のアパートに現金500万円を宅配便で送らせてだまし取ろうとした疑いが持たれています。

この事件は8月22日、金融機関から警察に「女性が多額の現金を引き出そうとしている」という通報があって発覚しました。

警察が事情を聞くと女性が「前日にも現金500万円を宅配便で送った」などと話したことから、県警と警視庁の捜査官が先回りし、東京都内のアパートで現金を受け取ろうとした金子容疑者を詐欺未遂の現行犯で逮捕したということです。

警察の調べで明らかになったうその電話の内容は、「女性の個人情報が流出し、犯行グループが女性の銀行口座に現金を入金していることが分かった」というものや「女性の口座を凍結したり身柄を拘束したりしないため、女性の口座にある全てのお金の紙幣番号を確認する必要がある」といった、不安をあおる内容だったということです。

その後の捜査で、金子容疑者は氏名不詳者らと共謀し、福岡市に住む70代の無職の女性からも同様の手口で現金およそ570万円をだまし取った疑いで14日、再逮捕されています。

警察は、捜査に支障があるとして金子容疑者の認否を明らかにしていませんが、金子容疑者は犯行グループの中で受け子の役割を担っていたとみていて、犯行グループの割り出しと余罪についても調べを進めています。

警察によりますと最近、全国的に犯行グループが警察官になりすます詐欺事件が増えていて、県警にも被害者などからの相談が増えているということです。

県警は、警察官が現金や通帳などの提供を求めることは絶対にないので、気になることがあれば近くの交番や警察署に相談してほしいと呼びかけています。

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