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男衆100人が屋根を倒す 五穀豊穣願い「ショチョガマ」夕方には「平瀬マンカイ」も 鹿児島・奄美大島

2024年9月9日(月) 18:18

鹿児島・奄美大島でも数少ない田んぼが残る鹿児島県龍郷町で、山の神様に五穀豊穣を願う伝統行事「ショチョガマ」が行われました。

龍郷町の秋名集落と幾里集落に伝わる「ショチョガマ」は、13世紀~17世紀ごろに始まったとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

ショチョガマとは、わらぶきの屋根のことで、田んぼを見下ろす山の中腹に建てられ、これを倒して2025年の豊作を祈願します。

午前6時すぎ、山の下に大勢の見物客が集まる中、祭事が始まりました。

屋根には約100人の男衆が乗り太鼓の音にあわせ、「ヨラ、メラ」と威勢のいいかけ声をかけながら揺らします。

「ヨラ!メラ!」

何度か繰り返すと、屋根は少しずつ傾いていきます。
そしてー

勢いよく屋根が倒れ、見物客から大きな拍手が沸き起こりました。
そして、倒れた屋根の上で奄美大島の風物詩八月踊りが奉納されました。

参加者
「奄美大島の誇り。ずっと続けてほしい」
「結構前の方に乗せてもらい、高いのと一気に倒れていくのでドキドキした」

秋名アラセツ行事保存会・窪田圭喜会長
「若手がどんどん継承しているので安心して任せられる。2024年も豊作だったが2025年はもっと豊作になるのではと期待」

また午後4時ごろ近くの海岸で行われたのは「平瀬マンカイ」と呼ばれる伝統行事。

ショチョガマと同じ日に行うのが習わしです。

白い衣装を身につけた「ノロ」と呼ばれる神職役の女性5人と、補佐役などの男女7人が、海の神様に豊作を祈願しました。

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