再び高まる核兵器の脅威 長崎原爆の日に思う 鹿児島
2022年8月9日18:40

長崎での原爆投下から77年、各地で追悼が行われましたが、世界ではロシアによるウクライナ侵攻で核兵器の脅威が再び高まっています。
今の時代に鹿児島県内の被爆者は何を思うのか。生後6カ月で被爆した伊佐市の女性を取材しました。
鹿児島県北部・熊本と県境を接する伊佐市に住む西上床キヨ子さん、77歳です。
母親の地元・長崎市で生まれわずか6カ月後に被爆しました。
母親の実家は爆心地から約4km離れた場所にありました。
生まれて間もない西上床さんに当時の記憶はありませんが、母親から当時の話を何度も聞いてきました。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「(原爆が)落ちて母のおなかの中に守られて、『いっぱいものが落ちてきた』と言っていた。」
原爆の被害を受けた人たちの様子を母親はこのように語ったそうです。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「皮膚が全部ずるむけになって爪のところで止まる。こうするとひきずったり他の皮膚にあたったりするから、みんなこうしているんですって。」
母親とともに西上床さんは被爆者に認定され、今も年に2回検査を受けています。
結婚した後、夫の地元の伊佐市に移り住み、2016年に鹿児島県の被爆者協議会の会長になった西上床さん。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「もう二度と世界中に原爆が落ちないように。」
毎年8月9日は長崎を訪れていましたが、新型コロナのため2022年は自宅で黙とうしました。
あれから77年。今、世界は西上床さんの願いとは逆の方向に向かおうとしています。
ロシアによるウクライナ侵攻でロシアは核兵器の使用も示唆しウクライナを威嚇しています。
さらに、国内でも一部の国会議員から核共有論について議論すべきとの声が上がっています。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「怒りしかない。長崎を最後に絶対核兵器を使わない、原爆を落とさないと、ずっとそう思って活動してきたのに、私が生きている時代にこういうことはもうないだろうと思っていたのにまだこんなことがあるのかと。」
原爆という悲劇を繰り返さないために。
西上床さんは、母親からつないだ記憶を伝えることに使命を感じています。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「伝えていく使命を背負わされたと思っている。声もあげられないで亡くなっていった。人間の尊厳は何もなしに。いろんな将来があったと思う。それをもう一度、もう一度、ほんのちょっとした時間でいいから感じてほしい。」
今の時代に鹿児島県内の被爆者は何を思うのか。生後6カ月で被爆した伊佐市の女性を取材しました。
鹿児島県北部・熊本と県境を接する伊佐市に住む西上床キヨ子さん、77歳です。
母親の地元・長崎市で生まれわずか6カ月後に被爆しました。
母親の実家は爆心地から約4km離れた場所にありました。
生まれて間もない西上床さんに当時の記憶はありませんが、母親から当時の話を何度も聞いてきました。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「(原爆が)落ちて母のおなかの中に守られて、『いっぱいものが落ちてきた』と言っていた。」
原爆の被害を受けた人たちの様子を母親はこのように語ったそうです。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「皮膚が全部ずるむけになって爪のところで止まる。こうするとひきずったり他の皮膚にあたったりするから、みんなこうしているんですって。」
母親とともに西上床さんは被爆者に認定され、今も年に2回検査を受けています。
結婚した後、夫の地元の伊佐市に移り住み、2016年に鹿児島県の被爆者協議会の会長になった西上床さん。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「もう二度と世界中に原爆が落ちないように。」
毎年8月9日は長崎を訪れていましたが、新型コロナのため2022年は自宅で黙とうしました。
あれから77年。今、世界は西上床さんの願いとは逆の方向に向かおうとしています。
ロシアによるウクライナ侵攻でロシアは核兵器の使用も示唆しウクライナを威嚇しています。
さらに、国内でも一部の国会議員から核共有論について議論すべきとの声が上がっています。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「怒りしかない。長崎を最後に絶対核兵器を使わない、原爆を落とさないと、ずっとそう思って活動してきたのに、私が生きている時代にこういうことはもうないだろうと思っていたのにまだこんなことがあるのかと。」
原爆という悲劇を繰り返さないために。
西上床さんは、母親からつないだ記憶を伝えることに使命を感じています。
生後6カ月で被爆 西上床キヨ子さん(77)
「伝えていく使命を背負わされたと思っている。声もあげられないで亡くなっていった。人間の尊厳は何もなしに。いろんな将来があったと思う。それをもう一度、もう一度、ほんのちょっとした時間でいいから感じてほしい。」